蛍光灯のひかりが嫌い

日記、たまに紀行

映画

女友達のこと、あるいは『ホリー・ガーデン』について

肌寒い朝。窓を開けたら冷ややかな風が入ってきて、すこしだけ切なくなった。 昨日は夜中に『東京物語』を観た。やっぱり最後のシーンで泣いてしまう。 因みにわたしは小津安二郎作品のファンなのだけれど、この作品の原節子がいちばん好きだ。聡明で美しく…

学生時代に過ごした夏のこと、あるいは「きみの鳥はうたえる」について

何年かぶりに、『きみの鳥はうたえる』という映画を観た。 じっとりとしていて肌に纏わりつくような生ぬるい映画だった。 雨で濡れた町や、早朝の清潔な空気、シンクに溜まった洗い物や床に落ちた吸い殻、空き瓶、枯れた花、食べかけのパン、新品の本の匂い…